運営委員会:第18回大原まちづくり勉強会「〝健康寿命〟ならぬ〝安全寿命〟の延伸を」【2021/3/2】
大原自治振興会運営委員会では、大原自治振興会の取組を推進するために、オープンのまちづくり勉強会を毎月1回に開催しています。
第18回3月2日は、甲賀市山内自治振興会が今年度実施された「後期高齢者の自家用車運転と足の衰えの自覚・運動習慣の実態調査」について、調査を実施された竜王さんをお招きして学びした。
【講師:竜王さんFBより】
今回の調査では、後期高齢者の自動車運転と足の衰え、運動習慣などの実態を把握し、生活行動やニーズに合った高齢者の自己実現支援、危機管理啓発とインフラ整備等の地域の課題解決の提言を目的としました。調査では、自動車運転によって、「足の衰えを起こさず、運動習慣を持っている」といった正の関連が明らかになりました。運転により社会的な役割を果たし、交流の機会の増加につながる重要な意義を持つためです。「年齢が来たら免許返納」と単純に考えてしまいがちですが、中山間地における高齢者の自動車運転は、生活するうえで必要不可欠なものであるといった物理的な側面だけではなく、車を運転していることが心理的な安定にもつながっていることを忘れてはならないのです。
高齢者が安全に自動車を運転できる期間を延ばすために何ができるのか、自動車がなくてもどのように生活していくのか、高齢者や高齢者世帯をどうやって地域が支えていくかを考えるきっかけにし、住み慣れた地で自分らしさを残しながら暮らすためにも、「自分で自分を知る」自己覚知とリスクマネジメントの両輪の機会としくみをつくりを続けていきたい。